協会案内

理事長ご挨拶

理事長 伊藤 政博 自転車は、安全で環境に優しく、利用者にとって気軽で便利、生活に密着した乗り物として発展、定着してきました。近年においては、日常生活における利用のほか、レクリエーションやスポーツとしてサイクリングを楽しむ人が格段に増えるなど、その用途も広がりを見せています。
コロナ禍では、3密を避けるための有効な移動手段として自転車が社会から注目され、通勤、通学等での利用が増加しました。一方で、今まで自転車に乗っていなかった方が乗り始めたため、自転車の乗り方、ルール・マナーが必ずしも徹底されていないことから、利用者の方には、乗り方を十分ご理解頂いて、社会全体の中で安全に自転車をご活用頂きたいと考えています。
現在、自転車業界を取り巻く環境は、原材料費の高騰に加え、物流コスト、人件費の値上がり等により、更に厳しい状況となっています。これは自転車業界だけでなく、日本でモノづくりしている産業全体に関わることと思っています。
このような状況の中、2017年に国が制定した「自転車活用推進法」並びに昨年策定された「第二次自転車活用推進計画」により、引き続き官民を挙げての更なる自転車の有効利用の推進が図られています。
当協会は、同法に則り、「製品の安全性確保」と「自転車の有効利用促進」という2つのテーマを最大の使命として、具体的な活動を積極的に進めています。
「製品の安全性確保」については、業界団体として永年注力してきた、日本における業界自主基準である「自転車協会認証」すなわち、安全・安心・環境に優しい自転車を表す、BAAマークのより一層の浸透を図っています。当協会が認証した安全性の高い自転車の普及に努めた結果、BAAマークの累計枚数は、お陰様で4,000万台を超えました。
加えて「第二次自転車活用推進計画」では、自転車が備えるべき安全性に関する品質基準として、引き続きBAAマークが明記され、国からも認められ、推奨されるマークとなっています。当協会としましては、今後も自転車の品質の維持向上に努め、安全性の高い自転車の供給を続けてまいります。
一方、「自転車の有効利用促進」については、施策の一つは、オフロードバイク市場の育成を目指し、欧米に比べ利用者の少ないオフロードバイクユーザーの拡大に向けた活動として、乗り場の創設等に係る支援活動を全国的に展開しています。施策の二つ目は、日本におけるサイクルツーリズムの推進について、サイクリングイベントを中心に、自治体との連携強化を図っています。
また、東日本大震災復興支援のサイクリングイベントとして、2012年から開催している「Cycle Aid Japan」は、引き続き災害復興とサイクリング文化の醸成を目的に全国展開してまいります。
最後に、コロナ禍で自転車の活用が増え、交通事故全体の件数が減少傾向にある中、自転車事故の件数は増加しており、とくに歩道上の歩行者と自転車との死亡・重傷事故が多いこと等を踏まえ、BAAマーク広報やスポーツBAAマーク広報等に加え、業界団体として自転車全体の安全啓発活動に中長期的に取り組んでまいります。
引続き皆様のご理解ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和4年6月
一般社団法人 自転車協会
理事長  伊藤 政博

協会案内

一般社団法人自転車協会は、自転車に関わる企業、団体、個人により構成されています。
本会は、自転車の安全性向上と耐久性向上を図り精度の高い自転車を提供すると同時に循環型社会に対応できる製品の開発のため各種事業を行っています。

目的
本会は、安全・安心で環境に優しい自転車の製造、供給、販売を製販一体となって強力に推進することと相俟って、メンテナンスの重要性、交通ルー ルやマナーの遵守、更には自転車走行空間の確保等を広く訴えることで、自転車が持つ本源的な価値である利便性、健康増進、環境性が十分に発揮されるような社会を目指すことを目的とする 。
名称
一般社団法人自転車協会
設立
社団法人自転車会館
設立:(認可年月日)昭和23年2月19日
社団法人機械貿易会館
名称変更:(認可年月日)昭和29年1月26日
社団法人日本自転車会館
名称変更:(認可年月日)昭和33年6月25日
社団法人自転車協会(認可年月日)平成13年4月 1日
社団法人日本自転車会館と社団法人日本自転車協会が統合し名称変更
一般社団法人自転車協会  (認可年月日)平成24年4月1日
社団法人から一般社団法人へ移行
代表
理事長 伊藤 政博
所在地
   〒107-0052
   東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR 9階
   TEL:03-6230-9896
   FAX:03-3588-3230
事業概要
本会は、目的を達成するため、次の事業を行う。
  1. 安全・安心で環境に優しい自転車普及に係る事業の推進
  2. 自転車等に関する安全性向上のための規格の作成及び標準化
  3. 自転車の安全・安心な利用促進に係る諸事業
  4. 自転車等に関する資源有効活用に係る調査研究
  5. 自転車等に関する生産、流通、貿易、及び消費に係る調査研究
  6. 自転車等に関する技術開発及び利用促進に係る調査研究
  7. 自転車等に関する広報活動及び出版物の発行
  8. 自転車等に関する情報の収集及び提供
  9. 自転車等に関するデザイン保全のための審査及び登録
  10. 不動産の管理及び運営
  11. 前各号に掲げるもののほか、本会の目的を達成するために必要な事業
会員
正会員 98名(令和5年10月1日)
一般・特別賛助会員 206名
ディスクロージャー
定款・役員名簿・会員名簿・事業報告書・正味財産増減計算書・貸借対照表・財産目録・事業計画書・正味財産増減予算書
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